一人でいるのが好きな人、というのは世の中に一定数います。
集団生活が重んじられる日本では、一人好きというのは肩身が狭い思いをしがちですね。
一人でいるのが好きな理由や、一人でいるのが好きな人のこれからについて考えてみました。
目次
学生時代の刷り込みがきつい
学生時代は人格形成が行われる大事な時期ですよね。
この時期に起こる出来事で性格が決まる、または変わるという話もよく聞きます。
日本では一定の年齢になると学校に通うのがスタンダードですが、学校は集団生活を重んじるところで、一人でいるのが本当に好きな人にとってはかなり過酷な環境になります。
というのも、学校ではグループを作るのが当然という空気があるように感じるからです。
男子も女子も何人かのグループに分かれます。
そしてグループで休み時間を過ごしたり、教室を移動したりします。
単位制の学校ならまた違うかもしれませんが、少なくとも私が通っていた公立の学校ではそうでした。
一人でいると、”ぼっち”と思われて、周りから嫌な視線を向けられます。
一人=良くないこと、という認識があるのでしょうね。
大人数の中で、白い目で見られて耐えられるほど、学生の頃の精神力は強くないので、一人でいるとかなり肩身の狭い思いをすることになってしまいます。
そういう思い出があると本人にとっては辛い記憶となります。
私としては、学生時代にぼっちを味わったこともありますし、そうでなかった時もあります。
本当の本当を言えば、「一人大好き人間」だったと思いますが、「ぼっち=良くないこと」という刷り込みにがんじがらめになって、大して気が合わない人ともグループ行動していたことがありました。
きっとそんな人は多いでしょうね、
学生時代は四六時中一緒にいたけど、大人になれば連絡先すら知らないという…
本当は一人で行動しても全然問題ないと思いますが、やっぱり集団という枠に入ると、一人ではいづらい雰囲気があるようです。
子供同士でも色々言ってくる人はいますし、親世代ですら色々言ってきますから。
最低限のコミュニケーションが取れているなら、一人でいても何の問題もないと思うのですが。
人間は自分の常識からはみ出した人間を見ると、”恐れ”を感じるので、一人で平気そうな顔をしていると、周りが恐怖を感じてしまうのかもしれません。
自分に嘘をつけなくなった
「一人=良くないこと」という常識にがんじがらめになっていた私は、友達付き合いをしたり、集団の中にいることを”すべき”だと思いこんでいたようです。
しかし、友達付き合いをしても終わった後にドっと疲れたり。
サークルなどの集団の付き合いに行っても、面白いと感じない、一人で好きなことをやっている方が楽しいじゃん、と感じていました。
今思うとさっさと辞めれば良いのですが、集団に所属していないと宙ぶらりんになるような気がして、抜けるのを恐れていた自分がいました。
本当に行くのが億劫になって、飲み会が終わった後は一人で泣けてきたりしました。
若い時はやっぱり自信が確立されていないので、どこかに所属していたいと思ってしまっていたようです。
成長するにつれ、この世の中で出来ることが増えていき、自信にもなっていきます。
次第に集団において別に自分がいてもいなくても同じじゃないか、と思い、友達にもそれほど求められていないことに気づきました。
自分がいたいと思える場所でもない。
それは、その場所が合っていない、ということでもあります。
それに気づいてからは、合わないなと思った集団、友達からは速やかに離れるようになりました。
他に夢中になれるものも見つかったので、周りにどう思われるか、とか所属してなくても大丈夫かな?などの不安は解消されていきました。
私が一人でいるのが好きな理由
一人でいると、心が静かになります。
人付き合いに割く時間もすべて自分に使えるので、自分と向き合う時間が増えます。
それで自分のやりたいこと、目標を突き詰めて考えることができました。
長年、天職を見つけたいとずっと悩んでいたのですが、一人で向き合う時間を重ねに重ねて、ようやく少しずつ辿り着くことができました。
一人じゃないとこうはいきません。
お互いを高めあえる相手なら良いかもしれませんが、
そうでない場合は同世代の友達と会っても、マウント合戦、いない人の話をしたがる人、どうでもいい噂話になります。
職場の人との飲み会でも仕事の愚痴や社内の噂話…
それで結束が深まるという一面がありますが、生産性はない、ですよね。
組織の中で、人にまみれて生きて行きたい人は根回しや、コミュニケーションが重要ですが、私にはそれは無理でした。
でも一人でも最高に楽しいです。
自分の好きなことをし、興味のある分野のスキルを高める。
別に頑張ってばかりなわけでもなく、一人で好きなアーティストのyoutube動画を見る、好きな食べ物を食べる。一人旅に行くのも良いですね。
そして、一人大好きな人は他にもいると知って、とても勇気づけられました。
少数派ではありますが、確実にこういう気質の人は一定数います。
一人でいるのが好きな人が生きやすい時代
今は一人行動は昔よりは受け入れられていますよね。
一人カラオケは普通だし、一人で食事も全然アリです。
一人で焼肉、なんていうのもありますね。
昔、一人でカラオケに行くといったらドン引きされたことがありますが、今時はカラオケ店でも一人の人を良く見かけるので変わってきているな、と感じます。
とはいえ、一人でいられない人種がいるのも事実です。
”一人でいられない”人は、”一人でいるのが好き”、一人で平気な人が自分の常識の範疇を超えているため、恐れおののき、攻撃してくることがあります。
こちらとしても心外ですし、攻撃されて良い気はしませんね。むしろ、ストレスになります。
そういう人とはできるだけ接触を避けたほうが無難です。
一人でいるのが好きな人が行かない方がいい場所
一人でいるのが好きな人は、集団という”枠”に入らないほうが良いです。
人がある一定の枠に囲まれた場所に集まると、その中で色々起きます。
人間は比較したがる人が多く、集団の中で「あいつより上だ」「あいつより下だ」などと考えて、上に立とうとしたり、見下してきたります。
味方が多いと感じた時ほど、態度がでかくなる傾向があるので、集団という”枠”の中では、一人でいるのが好きな人は圧倒的に不利です。
仮面を被って、群れることができるなら良いですが、それでは自分に嘘をついていることになるので、いつかガタがきます。
一人じゃ何もできないのに、集団になると態度がでかくなるのはあるあるですね…
無駄に不快な思いをすることになるので、集団には入っていかないほうが良いでしょう。
一人でいるのが好きという特性を生かそう
これからはもっと個人が重視される時代です。
インターネットがあるので、テレワークも可能ですし、自分で事業を起こすハードルも昔より下がっていると感じます。
ーテレワークに関してはまだまだ浸透していないようですが、将来的には必ず増えると思います。
私は会社員生活は馴染めませんでしたが、一人で仕事するようになったらすごく元気になり、生き生き働けるようになりました。
会社に行くのが嫌で、死んだように朝を迎えていましたが、おかげ様で今は朝が来るのが楽しみ、といった生活を送らせていただいています。
ここまでたどり着けたのも、一人の時間に色々考えたり、興味を持ったことに徹底的に取り組んだからだと思います。
うまくいかないこともありましたし、情報集めのために入ったコミュニティで嫌な思いをしたことも多々ありました。(上記のような)
一人でいるのが好きな人は、自分と向き合う時間がたっぷり取れるので、この際徹底的に今後の人生について考える、興味があることに片っ端から取り組んで、天職を見つけたり、人生の目的を見つけたりするのがおすすめです。
人と群れて安心している人よりも、リードできます。
そもそも、人と群れて安心していても、ピンチの時にその群れている仲間がどこまで助けてくれるのか?というと疑問です。
結局、自分のことは自分で救うしかないので。
一人でいるのが好きな特性は全くマイナスではなく、ただの個性なので、この特性を生かして、一回切りの人生を思いっきり生きていきましょう。