フレネミーは一見優しい友達の顔をして近づいてくるので、仲良くなってしまいがちです。
ですが、付き合う内にあれ?と違和感を感じ始めます。
良心を大事にする人はフレネミーの摘発が遅れてしまい、嫌な思いをすることになります。
そんなことにならないためにも、今回はフレネミーの見分け方についてまとめました。
目次
フレネミーとは?
そもそもフレネミーとは何か、について考えてみましょう。
フレネミーはアメリカから入ってきた造語です。
Friend (友達)+ Enemy (敵)= Frenemy
文字からもわかるように、友達のフリをした敵、ということになります。
内心は相手が嫌いだったり、ライバル心を持っているにも関わらず、友達のようにフレンドリーに近づいてくる人のことを指しています。
フレネミーは本心を隠すのがうまいので、免疫がない人は中々気づきにくいです。
付き合う内に、段々と意地悪さが見えてきたり、ボロが出てくるので、あっ!と気づくことになります。
フレネミーの見分け方
羨ましがり
他人に対してうらやましがる発言を繰り返す人は、フレネミーの可能性が高いです。
自分の持っているものに満足していないので、他人のものがよく見え、うらやましがる発言をしてしまうのですが、うらやましがりの人が喉から手がでるほど欲しがっているものを先に手に入れてしまうと、攻撃されます。
学生時代は親から養われている身ですし、若さゆえの自信もあるのでまだ余裕がありますが、年齢が進んでお金の問題が切実になり、自分の人生が思うようにいかなかったりすると魂の本性が現れ始めます。
妙齢になると「結婚」「出産」がトリガーになることが多いようです。
女性の中で一定数、結婚、出産に関して他人と比較する人がいて、自分より先に結婚、出産をした人に攻撃をするのです。
普段良い人でも、「いいなぁ」とか「なんであの人が?」とか、そういう発言を繰り返す人はちょっと危険です。
人の不幸な話が好き
フレネミーは対象の相手よりも上にいたいと思っているので、相手の不幸な話を知りたがります。
友達思いなフリをして悩みを聞きだそうとし、うっかり心を許して色々話してしまうと、その話をネタにしてマウントを取ってきます。
相手の情報を聞き出すために、わざと自分のパーソナルな話を先にしてきますが、それはトラップなので気を付けてください。
心が弱っている時は悩みを話してしまいやすいので、相談ならプロのカウンセラーにするか、家族など確実に信頼できる人にした方が良いです。
学生時代に良い人(だと思っていた)友達は厄介です。
まだ人間として確立されていない、自信が持てない学生時代には、友人として信用して色々な身の上話をしてしまうことがありますが、フレネミーは聞いた話を利用します。
良心がある人の感覚だと、これを言われたら嫌だろうから辞めておこうとなるのですが、本人が嫌がる話をあえて振ったり、他の人に暴露していたりします。
また、自分とは直接関係ない、付き合いもない人の不幸な話も知りたがります。
どうも、自分以外の人間すべてと自分を比べているようです。
人の失敗話を皆の前で暴露する
ライバル視している、もしくは嫌いな相手より上に立ちたいフレネミーは、友達のフリをして聞きだした話を使ってこちらの評判を落とそうとしてきます。
失敗した話や、恥ずかしい話を共通の友達の前で披露し、相手に恥ずかしい思いをさせるのです。
恋愛が絡む場合は、好きな人にマイナスになる話を告げ口したりします。
最初は良い顔をして、仲良くなろう!という態度を示してきますが、内心は足を引っ張ろうという魂胆です。
フレネミーにターゲットにされやすい人
友達思い
フレネミーはフレンドリーに接してくるので、仕掛けられた側としては早々に友達として認識してしまいます。
一緒に遊んだり、出かけることも多いので、友達という意識が強くなります。
一旦友達になると、友達を大事にする人はちょっと意地悪なことを言われてもスルーしがちです。
「あれ?」と思っても、でも友達だし、と自分を納得させてしまいます。
フレネミーは相手のそういう性質にも気づいているので、タイミングを見計らってチクッと意地悪なことを言ってきたりします。
良心を大事にする
良心を大事にする人は、常に相手の良いところを見つけようとします。
フレネミーの意地悪な態度に気づいていても、「でも良いところもあるし」と、付き合いを続けます。
付き合いを続けると、フレネミーに攻撃されたダメージが気づかない内に溜まっていきます。
「あの人と会った後はやたらと疲れる」「会った後はいつも嫌な気分になる」
そんな気持ちになったことがある人は要注意です。
「人間は良心を持つ人ばかりではない」と早く気づきましょう!
そして自分の本心に素直になって、自分が会いたくないと思うなら会わないことです。
言い返さない
言い返さない、または言い返せない人はフレネミーの格好のターゲットです。
言い返さない相手には意地悪を言いやすいので、フレネミーはバンバン意地悪を言ってくるでしょう。
フレネミーはライバル心を燃やす相手を攻撃するので、控え目で大人しくしていればフレネミーのレーダーには引っかからないかもしれません。
しかし、何か一つでもフレネミーより秀でたり、フレネミーの前で褒められたりしようものなら、即座にターゲットの射程内に入ってくるでしょう。
フレネミーに出会いやすい場所
日本だと、女性の人生には一定の流れがありますよね。
小、中、高、大に進学して就活して、30歳前後で結婚、出産、というような。
年齢が人生の進み具合の目安になるため、同世代がたくさんいる場所にフレネミーが発生しやすくなります。
- 私はこの年齢で既婚だ、未婚だ。
- 私はこの年齢で子供がいる、いない。
など。
同年代だと人生の進み具合を比較しやすいから、だといえます。
本当は同年代というと、共通の話題も多く仲良くなれる可能性があるのですが…
フレネミーにとっては、同世代の同性は友達というよりもライバル、もしくは自分の欲望を満たすための相手、にすぎないようです。
こんなことを気にしている人ばかりではないですが、良くいるとは思います。
日本では大きく逸脱した人生は敬遠されるため、50歩100歩の人生になりやすく、その中で人より上に立ちたくて、ほんの少しの差を気にする女性が多いようですね。
フレネミーの相談は慎重に
あれ?これはフレネミーかな?と気づき始めると、ストレスも感じやすくなります。
攻撃されていると気づいたら、誰でも良い気はしませんよね。
しかし、それを共通の友人に話しても分かってくれるとは限りません。
その友人がフレネミーから何もされていない場合は、わかってくれない人のほうが圧倒的に多いでしょう。
フレネミーは人を選んで攻撃してくるので、共通の友人は何も被害を受けておらず、むしろフレネミーのことを良い子と思っているかもしれません。
人間は自分が当事者にならないと、中々人の辛さが分からないようなので…
洞察力がある人なら、「Aさんはフレネミーかな?」「Bさんは攻撃されているな」とわかるかもしれませんが、中々難しいです。
そんな状況なのに、「Aさんってフレネミーだよね」「Aさんにこんなこと言われた、あんなこと言われた」と愚痴っていると、言った人が悪者になってしまう可能性もあるので。
そうなると、二重に辛くなって、ストレスMAXといった状態になってしまうので、気を付けましょう。
フレネミーから解放される方法
フレネミーから解放されるには、縁を切るのが一番です。
つながりを断てば、攻撃されることもありません。
縁を切りたくても躊躇してしまうことがあると思います。
主に、「良いところもあるし」と良い面が捨てきれない場合と、共通の友人とのつながりまで消すのが嫌だ、という場合です。
良い面が捨てきれない場合については、良い面で得られる恩恵と、攻撃されてたまるストレスを比べてみてください。
話が合う、同じ芸能人のファン、など共通項があって楽しい時間を過ごしたとしても、攻撃されたら、攻撃の方がインパクトが強くなってしまいませんか?
中々縁を切れない時は、恩恵とストレスを天秤にかけて、しっかりと考えてみる必要があります。
楽しい時間を過ごせて攻撃もしてこない友人だっているはずです。
フレネミーと縁を切って、そういう友人を作るほうが得策です。
共通の友人まで縁を切りたくないという場合について、まずは共通の友人に思いの丈を話してみるのが良いです。
「これこれこうで、攻撃されて嫌なんだよね、辛いんだよね」と。
それでもフレネミーの味方をしたり、理解してくれないような行動を取る友人とはつながっている必要はあるのでしょうか?
私はないと思います。
こちらとしてもつらくて本音を打ち明けたのに、そんな仕打ちをするのは思いやりがないです。
どっちかというとフレネミー寄りの人なのか、とすら思ってしまいます。
それなら残念だけど、そのグループからそっと離れて一人の時間に集中したり、他の友達を作るほうがマシです。
その共通の友人は、数年後にフレネミーに攻撃されて、自分が攻撃対象になってからやっと理解し、連絡してきたりします。
その時にあなたが言っていたことが正しかったと分かってくれるでしょう。
フレネミーの撃退法
学校や職場などでどうしても縁を切れない場合は、撃退する必要がありますよね。
撃退するにはまずは心構えが大事です。
- 攻撃してくる人、嫌なことを言ってくる人は友達じゃない
- 自分を大事にする
- 良心を持たない人もいる
これを肝に銘じてください。
”友達”という大義名分の元に、優しくしたり、甘い顔をするとフレネミーはそこに付け込んできます。
そうして、つながりを保っておいて、こちらが油断した頃にまた意地悪をしてきます。
こちらがストレスが溜まるのを見越して攻撃をしてくる人は友達でもなんでもないです。
ただの”嫌な人”です。
そう思うだけでも相手との間に一枚の壁ができますし、防御になります。
ストレスをしっかりと認識し、自分を大切にしようと心がけていれば、フレネミーに優しくしようという気は起きません。
そして、何か意地悪を言ってきた時には言い返すようにしましょう。
笑顔ではなく、不機嫌な顔で。
たくさん喋る必要はなく、「へぇ」「あっそ」などの短文が好ましいです。
多弁になると、相手に付け入るスキを与えてしまうので。
”相手にしない”という態度が大事です。
フレネミーの末路
友人のフリをして友達を攻撃するフレネミーの末路はどうなってしまうのか?
フレネミーは攻撃的で、エスカレートするにつれて、攻撃が露骨になります。
そうなると、周囲の人にもバレてしまうので、段々と周りから人がいなくなっていきます。
私の経験談ですが、学生時代は大人しい人で、人を貶めたり意地悪を言うようなことはない、優しい性格の友人がいました。
しかし、社会人になり、結婚する時期になり。
急に攻撃的になった人がいました。
そもそも卒業してからはそんなに会わないので、年単位での接触になりますが、次第に攻撃性に気づき…
2回まではスルーしましたが、3回目はスルーできませんでしたので、縁切りとさせてもらいました。
他の友人を交えて会っている時に、他の人にも意地悪をしていることがわかりましたので、こういう人だったのか、とはっきりと分かった次第です。
そして、別の友人も距離を置いていると聞きました。
このように、攻撃性を隠せないでいると、自然と人が離れていくようです。
誰でも攻撃してくる人の近くにいたいとは思いませんので、当然ですよね。
ですので、フレネミーに対して何か制裁を加えるなどという積極的なアクションを起こさなくても大丈夫です。
フレネミーがフレネミー思考である限り、幸せにはなれませんので。
まとめ
フレネミーは親しそうな顔で近づいてくるので、うっかり友達になってしまうこともあります。
しかし、付き合っている内に意地悪を言ってきたりと、攻撃性を出してきます。
その微妙な変化を見逃さないようにしましょう。
でも楽しいところもある人だし、と良い面を見ようとしても、フレネミーと会った後はもやもやしたり、どっと疲れたりします。
そんな場合は、一緒にいる時の楽しさとストレス度合を天秤にかけて、しっかりと考えてみてください。
例え楽しい瞬間があったとしても、フレネミーの攻撃性の方が強く印象に残り、ストレスがとても溜まっていると気づいたのであれば、スパッと縁を切ることをおすすめします。