職場で余計なお世話をする人っていませんか?
本人は望んでいないのに、なぜか良かれと思いこんで世話を焼いてきます。
職場で余計なお世話をする人の特徴とは?
職場で余計なお世話が発生するシチュエーション、対処法についてもご紹介します。
目次
職場で余計なお世話が発生するシチュエーション
送別会、歓迎会
大人数の人が動く4月、10月ではなく、時期外れに一人だけ転職者が来た場合や、辞める人がいる時に問題が発生しやすくなります。
最近では送別会、歓迎会が苦手な人もいるので、行われるかどうかは職場によってまちまちです。
そういう行事を大切にする会社であれば、否応なしに行われるでしょうが、それ以外では、本人の意志が尊重されます。
特に送別会はいらない、と思っている人も少なくないようです。
定年退職や病気、介護のための離職でなければ、大体が現在の職場に不満を持って辞めるので、嫌いな職場の同僚と最後にお酒を酌み交わすことすら拒絶反応が出ます。
それなのに、そこまで考えず、「送別会はするものだからしよう!」と表面だけを見て送別会を開こうとする人は、職場を嫌で辞める人にとっては「余計なお世話をする人」になります。
結婚のお祝い
結婚のお祝いとして、同僚がお祝いをするというシチュエーションがあります。
古い体制の会社ではまだまだそういう傾向があります。
新入社員の時から長年一緒に務めていたり、仲が良い場合はお祝いするのもわかりますが、結婚する人と関係性が薄い人に対しても、お祝いを強要してくる人がいます。
職場で同じ空間で働いているだけで、特にコミュニケーションを取ることもない人にお金を払う、というのはかなり抵抗を感じます。
自分が結婚する人の上司という立場ならまだしも、単なる同僚という関係性なら、尚更です。
一人で祝えばいいのに、考え無しに周りを巻き込む人は「余計なお世話をする人」です。
職場で余計なお世話をする人の特徴
自分の利益中心で良い人ぶる
余計なお世話をする人は相手の気持ちを考えずに、自分の利益中心で行動を決めている節があります。
相手の気持ちでなく、送別会や歓迎会を主宰している自分がどう見えるかということを重視していて、それは主に上司や同僚への媚だったりします。
そういう人は「送別会をやってあげる優しい自分」「気が利く自分」に酔っていて周りが見えていない人です。
もちろん、相手側もそれを望んでいるならひとまずは問題ないですが、「送別会なんてやってほしくない」と感じている人だった場合、迷惑以外の何ものでもありませんし、こちらの立場を利用してまで「自分」をアピールする人に嫌悪感さえ感じます。
本当に良い人だけど、観察眼が足りない人
職場は人間が集う場所なのでどうしても人間関係が発生します。
人間は相性があるので、仲が良い、仲が悪い、好き、嫌いはどうしてもありますよね。
世の中には親切心が強い人がいて、そういう人は本当に良い人です。
良い人に見えるだけの人もたくさんいますが、本当に良い人もいて、そういう人は普段の行動を見ていればわかります。
他人の足を引っ張ろうとしないし、悪口も言わない、基本的に誰にでも親切にする人です。
それはとても素晴らしいことですが、親切心だけで行動すると、思わぬところで周囲を傷つけることがあります。
例えば、相手を思って送別会を開き、職場の女性全員を誘うとします。
すると中には送別会の主役の人と仲が悪い人がいて、その人だけ不参加という事態になったりもします。
それだと主役の人は気づきます。「うわー私のこと嫌いなんだ」と。
もしくは、送別会の参加者同士で仲が悪い人がいるのに両方呼んだとしたら、送別会で喧嘩が勃発して空気が凍り付く、ということもあり得ます。
親切な人に参加者同士の関係をカバーするところまで要求するのは酷だと思われるかもしれませんが、職場の人間関係というのは日頃から周囲をよく見ていれば、気づくことだったりします。
親切心が転じて思わぬ事態を引き起こすこともあるので、そういう人は結果として余計なお世話をする人になってしまうこともあります。
相手のことや、周囲の人間関係に配慮して、全員が揃った時にどうなるかを予測していれば、簡単に防げることでもあるので、配慮が足りない人、という烙印を押されてしまうこともあります。
職場で余計なお世話をする人の対処法
次に、職場で余計なお世話をする人の対処法について、ご紹介していきます。
自分の意見を言う
余計なお世話をする人にまかせっきりにしていると、そのまま物事は進んでしまいます。
自分の価値観が正しいと思いこんでいるので、相手に許可を求めることもないので。
どうしてもやめてほしい場合は、本人にはっきりと物申すしかありません。
はっきりと、というのがポイントです。
やんわりと言っても通じないので。
「準備するのも大変だと思うし、申し訳ないからやらなくていいよ」
↑この程度だと「えーそんなことないよ!」と言って押し切られます。
相手が有無をいわずに中断するような理由を言う必要があります。
「送別会苦手だからやらないでもらっていい?」
「職場の人と飲みたくないから」
↑こう言いたいところですが、余計なお世話をする人は自分基準の価値観を信じて疑わないため、こういうはっきりした言い方だと「自分の価値観を否定された」と感じる可能性が高いです。
もう会わないんだから、と割り切って伝えるのもありですが、面倒な場合は、
「体調が悪くて飲めない」「持病の影響で居酒屋に行けない」など、有無を言わさず、相手を刺激しない言い訳を考える必要があります。
その人の上の立場の人にアドバイスしてもらう
「自分の利益中心で良い人ぶる」タイプには、この方法が効きます。
こういう人は何より権力に弱いからです。
その人の上の立場、というのは上司、という意味だけでなく、その人がヘコヘコしている相手です。
権力者から言ってもらうと素直に言うことを聞きます。
それをどう言ってもらうかが難しいですが、ヘコヘコされている側の人とあなたの関係性が良ければ、このやり方はうまくいくかもしれません。
諦める
「余計なお世話をする人」は周囲に対する圧が強く、自分の価値観優先で突っ走ります。
なので、やめさせるのは中々至難の業です。
社会人になると余計な揉め事を避けたり、面と向かって喧嘩するのを避ける人が大半なので、皆黙ってその人に従うでしょう。
そんな中で物申すのは勇気がいります。
刺激せずにやめさせる言い訳がどうしても思いつかなかったり、その人の上の立場の人にアドバイスしてもらうのが無理なら諦めるしかありません。
例えば送別会なら、退職した後は基本的には一切関わらなくてもいいので、退職したら即効でラインブロック、メールも着信も無視すれば少しは気が晴れます。
まとめ
余計なお世話をする人には、「自分の利益中心で良い人ぶる」タイプと「本当に良い人だけど観察眼がない」タイプの2種類がいますが、どちらも相手の気持ちや立場を考えず、自分の価値観だけで行動するところは共通しています。
余計なお世話を辞めてほしい場合には、「はっきりと言う」「その人の上の立場の人にアドバイスしてもらう」もしくは「諦める」ことをおすすめします。
特に「自分の利益中心で良い人ぶる」タイプには2番目が効果的です。
職場で余計なお世話をする人は、相手の気持ちに寄り添うということができなかったり、想像力が足りなかったりするので、これまでの人生で見聞きした「常識」に頼りがち。
「結婚したらお祝いは必ず渡すもの」
「渡したら喜んでくれるはず」
「歓迎会、送別会をするのが常識」
「送別会をしないなんて周りに何て思われるのか」
「常識」は集団生活の秩序を守るために必要ですが、
常識よりも相手の気持ちに本当に寄り添える人のほうが、結局は周りに好かれると思います。
むしろ、それをしないと相手から嫌われる可能性もはらんでいます。
周囲や相手の気持ちに寄り添える人でいれば人望が得られて、職場でも長期間過ごしやすくなるので、こっちに寄せていくのが良いでしょう。