たくさん人がいる中で自分のことを過剰に意識してしまう、自意識過剰で苦しんではいませんか?
かつて私もそうだったのですが、自意識過剰の状態は本人がとてもつらい思いをしますよね。
今回は自意識過剰をやめたい!という方に向けて自意識過剰の治し方についてお話していきます。
目次
自意識過剰は若い時になりやすい
自意識過剰は集団の中にいる時になりやすいです。
特に集団の中での立ち位置を強烈に意識する中学生~高校生の頃に自意識過剰になる人が多いのではないでしょうか?
- 自分が他の人にどう思われているのか?
- クラスメイトと比較してどのくらいの立ち位置にいるのか?
- 周りにダサいと思われていないか?
日本人は幼稚園、保育園の頃から集団の中に放り込まれ、社会生活の仕方を学んでいきますが、思春期になると競争意識が芽生えたり、色んな面での格差が出てくるので、他人との違いが一層目につくようになりますよね。
スクールカーストを強烈に意識するようになるのも、毎日集団生活をしているからです。
ただでさえこれなので、自意識過剰の人はもっと疲れますよね。
廊下ですれ違った時にクスクス笑われた気がして「自分のことを笑っているのか?」と疑心暗鬼になってしまったり。
授業中に挙手して周りから白い目で見られた気がして「やりすぎたかな?」と思って、やらなきゃよかったと後悔したり。
↑日本では授業中に手を挙げて発言する生徒は少ないので、それをやるとなぜか目立ってしまったりしますよね…
自意識過剰者は身の周りで起きている出来事をすべて自分に結び付けてしまうクセがあり、これがしんどいんですよね。
上記の例で言うと、本当は廊下ですれ違って笑っていた人は別の話題で笑っていたかもしれない。
挙手しても何も問題はない、実は誰も文句は言ってなかったかもしれない。
でもそうは考えられずに心配ばかりしてしまうんですね。
自意識過剰者にとって毎日たくさんの人と関わる学校生活は毒になり、悩みが増えやすいと言えます。
自意識過剰を人に話すと被害妄想扱いされる
自意識過剰者は話している内容も自意識過剰な内容になってしまいます。
例えば廊下ですれ違った人に笑われたような気がして「今の人、私のことを笑ってなかった?」と連れの友達に聞いたり。
挙手したことを異常に気にして、「あれ大丈夫だったかな~?」と友達に相談したり。
こういうことを繰り返していると、周りからは被害妄想がある人、と思われてしまいます。
それで友達と距離ができたり、下手するとグループから外れたりするようになります。
これはとんでもない悪循環で、自意識過剰者はもっと苦しむことになっていきます…
私の体験談
何を隠そう、私には学生時代、こういった自意識過剰グセがありました。
一緒にいた友人たちは何も言わなかったけど、心の中では思っていたでしょうね。
「この人やばい」
「被害妄想がすごい」
と。
というのも社会人になって当時の友達に再会した時、別々の友達からこんなことを言われたのでした。
友達A「あなたは気にしていたけど、誰もそんなこと気にしてなかったよ?」
友達B「この人大丈夫かな?と思っていた」
どっちの友達にも他の点で言いたいことはあるし、ぶしつけに言いすぎだろw失礼だろwと思う部分もありますが…
自意識過剰に関してはやっぱりこのように思われていたんだな、というのは納得しました。
今は克服したからこそ当時の自分を客観的に見れるようになったわけですけどね^_^;
こういう風に身近な人から思われるのも嫌だし、そう思われていたんだ、と気づくのも地味に辛いものです。
しかし、一番つらいのは自意識過剰が続いている本人ですね。
なので、次では自意識過剰の治し方を自分の体験談を踏まえて解説します。
自意識過剰をやめたい!治し方4つ
自意識過剰をやめたい!という方に向けて治し方をご紹介していきます。
誰も自分に興味がないと知る
自意識過剰の人は何でも自分に結び付けてしまうクセがあります。
その考えを覆すために、「誰も自分に興味がない」と知る、またはそう思うように自分を訓練するのが役立ちます。
例えばすれ違った人に笑われたように感じても「あっそ」「まぁー誰も自分に興味がないしね」「どーでもいい」というセルフトークを繰り返します。
すると、本当にそういう風に感じられるようになっていきます。
私は今はこうなっているので、集団の中で人の視線や嘲笑があってもいちいち気に止めなくなりましたし、生きやすくなりました。
まぁ社会に出ると意図的にこういうことをして相手の自信を奪おうとしたり、視線で相手を威嚇する人もいるんですけどね。
睨んでくる人の心理はこちらの記事が詳しいです。
関連記事:職場で睨んでくる人の心理5つと対処法3つ!立場が上と思っている?
人を嘲笑する人には来世で報いがあるようです。
関連記事:人を見下す人の末路!来世で因果応報な目に遭う?カルマの仕組み
基本的にはこういうスタンスでいると学校・会社などの集団生活の中でとても生きやすくなります。
自分のやりたいことにフォーカスする
暇で他にやりたいことがない人ほど、身の回りの人間関係に没頭する傾向があります。
四六時中人の悪口、噂話ばかりしている人っていますよね?
こういう人は何も打ち込めるものがない人であることが多いです。
悪い方向に自意識過剰がある人は自分を責める傾向にあるので、こういう悪意のある行動ばかりではないにしても、周りの人間の言動、行動をとにかく気にしてしまうのはありますよね。
なので、その逆を行くと、自意識過剰が治るということです。
例えば趣味でも資格取得でも留学でもいいので、何かやりたいこと、興味があることを見つけます。
そしてそれにフォーカスし、没頭していくのです。
目標があって、その達成に必死になっていると徐々に周りは気にならなくなっていきます。
目標達成に必死になって段々とそういったことに構えなくなっていくんですね。
この方法を試す時に足を引っ張ろうとする人が出てくることがあるので、そんな時はできるだけ周りから距離を取ったり、意地悪な人を遠ざけたりしておくのがコツですね。
友達いなくていい、いなくても全然OKと自分に浸み込ませる
自意識過剰の人は周りに人がいればいるほど、周りの言動、行動に気を取られて疲弊していきます。
学校だろうと仕事だろうと、社会生活を営むためには集団の中に入っていかざるを得ないところもありますが、できるだけ集団から距離を取ると自意識過剰の改善に役立ちます。
例えば大学なら授業が終わったら必要以上に人とつるまずにさっさと帰ったり。
職場なら任意の飲み会には参加しないようにしたり。
できることからでいいので、集団から距離を置くのです。
それを実行するために「友達いなくてOK」という意識を自分に浸み込ませる必要があります。
なんだかんだたくさんの人と仲良くするのがいい、友達がたくさんいる方が上、という考えが社会にあるので、そうじゃない人はとても苦しみます。
特に学生時代ほどグループを作って一緒に行動する人が多いので、こういう考えになっていくんですよね…
でもそれだと人の輪から外れることが難しくなるので、思い込みを書き換える必要があります。
人と関わらない
友達がいなくてもOKと認識することに加え、人と関わらないことを意識するのも大事です。
孤立したほうがいいというのではなく、自意識過剰を治すために一時的にでもいいので人の群れから離れることをおすすめします。
自意識過剰だと他人の言動・行動を自分に結びつけて気に病むことが多いので、元凶を断ってしまおう、というわけですね。
人の群れから離れて勉強なり、料理なり、動画を見るなり、一人で没頭できることを楽しんでいると自分軸が太くなっていきます。
そうすると自分はこれだ!自分はこれでいいのだ!という風に思えるようになります。
そうなるとその状態で集団に戻った頃には解決策の一番目のような「誰も自分に興味がないから色々気にしなくてOK」という心境にたどり着けるようになります。
何か他人の視線、言動、行動で気になることがあっても「ふーん」「あっそ」で流せるようになります。
もちろん、本当にこちらを笑っていたり、悪口を言っていることもあるので、何でも自分が自意識過剰だから、と片付ける必要はありません。
本当に意図的に嫌がらせをしてくる人もいるので…
ただ、身の回りで起きていることを自分に結び付けなくなると、いちいち人に同意を求めなくなるし、自意識過剰、(周りからすると)被害妄想的な発言もなくなっていくので、周りともうまくやれるようになります。
人と関わらない、一人でいれる勇気を持つと強くなれます。
自意識過剰は悪い事ではない
自意識過剰の人は周りの変化に敏感です。
それは決して悪い事ではなく、周りの人・環境の変化に気づき、気を回すことができるので、職場では気が利く人という扱いを受けたり、お客さんに褒められる存在になったりします。
HSPの傾向がある人がなりやすいとも言えるかもしれません。私もHSP傾向があるので。
しかし、HSPでも上記のような心境になるまでたどり着けます。
訓練したからでもありますし、年齢を重ねるごとに図太くなったとも言えます(笑)
こういう細やかな神経を持っていることを憂うのではなく、活かしていけるようになるといいですよね。
自意識過剰は自分がしんどいし、周りにも変な目で見られるから本当につらいよね。
周りとの境界線が薄いのさ。
大人になればなるほど周りとの間にきっちりと境界線を引いておいた方がいいよ。