人間は何度も輪廻転生を繰り返し、前世のカルマの負債を返すためにまた生まれてきます。
そのカルマの内容の重さは人によってまちまちですが、今回はカルマが重い人が持つ特徴について、とある本の例を根拠にまとめました。
目次
人生の台本が書かれる過程
催眠によって前世を回想した人々の話によると、人生が終わった後に中間世という場所に行きます。
そこで、裁判官のような人と相談しながら、次の人生を決めるのです。
裁判官の姿は人によって異なります。キリスト、エジプト神などが報告されているので、前世の宗教観に影響されるようですね。
魂は学び、成長するために、何度も新たな肉体に入り、転生してきます。
カルマ的な成長とは、人格を高めるだけでなく、技能や才能を向上させることも含まれます。
そして、人生がつらく苦しい=前世で悪いことをしたから、とは限りません。
魂の成長のために、あえて試練の多い人生を選んで生まれてくることもあるのです。
カルマが重いのはなぜ?
カルマが重い人の事例と、カルマが重くなった理由を紹介していきます。
殺人のカルマ
人を殺したことがある人は、来世、もしくはもっと先の人生で報いを受けます。
殺した相手の元に生まれ変わった男性
とある男性が中間世を訪れた時の話です。
男性は「いやだ…あの女なんかもう二度とごめんだ!」とうめいた。
裁判官達に前世で自分が殺した女性のもとに生まれ変わるのが一番成長するのに役立つと言われたのだった。
参考文献:JL・ホイットン 「輪廻転生」
殺した女性とどんな関係にあったかまでは書かれていませんが、よほど嫌だったのでしょうね。
自らに試練を課した男性
ベンという男性は、自分で選んだ試練を克服しました。
ベンは前世に退行した際に、過去世で自分にひどいことをした者達を殺していたことがわかった。
今回の人生でもまた敵対関係になり、力ずくで決着をつけたい気持ちに駆られた。
実はベンは子供の頃から父親にいじめ抜かれて育っていて、大人になっても執拗に父を憎みつづけていた。
18歳の時に父親を殺すチャンスが訪れた。
ある晩、父親が酒によいつぶれていたので、ベンは父ののどを切ろうと台所の引きだしから肉切り包丁をとりだしたのである。
そのとき心の中にささやく声が聞こえ、決心をひるがえして包丁を元に戻した。
参考文献:JL・ホイットン 「輪廻転生」
実はベンは中間世で「いくら腹が立っても暴力に訴えずに堪えること」を学ぶために、上記のようなシチュエーションを選んで生まれてきていたのでした。
前世で何度も敵対関係にあった父(の魂)からいじめられるのを分かった上で辛い子供時代を選んだのです。
ベンは父を殺さなかったことで、カルマを解消したのでした。
「殺人は決してしない」そう決意してベンの人生は大きく変わりました。
仕事に励み、経営者になったそうです。
自ら決めたテストにパスすれば何度も繰り返している人生のパターンから抜け出せるようです。
自分のしたことが跳ね返ってきた女性
肉親との死別は非常に辛いことですが、老衰でない場合、人にしたことが自分に返ってくる、いわゆる因果応報の形でカルマを持っている場合もあります。
もちろん、全員が全員そんなわけはありませんが。
3児の母親の例がそれにあたります。
彼女は1971年に夫を飛行機事故で無くしました。
それは3,000年前の自分の行為が因果となっていたのです。
3000年前、彼女は中央アメリカ、マヤ文明の信心深い指導者だった。
当時の彼女は自分に反対する者に死を宣告し、いけにえにするのを楽しみにしていた。
今日彼女はかつて自分が人に課した死別の悲しみという試練に立ち向かわなくてはならない。
中間世では、彼女が今回の人生で同情心をつちかう計画を立てていたことが明らかになった。
参考文献:JL・ホイットン 「輪廻転生」
人の死を楽しむという下衆な趣味の報いは、自身が死別の悲しみを味わい、同情心を培うことでした。
なんだ、その程度か、と思われるかもしれませんが、カルマを解消するために、必ずしも自分がひどい目に合うわけでないようです。
カルマの本質は学びなので、どのように学ぶか、という点において、自分がひどい目にあうか、洞察するかというのはさほど問題ではなく、「奉仕」がカルマの一番の原則だとホイットン博士は語っています。
奉仕=人を助けることです。
この女性はマヤ文明時代に他者への共感がなく、自分に反対する者に死刑宣告し、家族に悲しみを与えました。
その報いを受けているんですね。
3000年も前のカルマが現代に現れるという点でも興味深い事例です。
人種差別していた方からされる側になった男性
ユダヤ人の外科医は、過去世でユダヤ人に非人道的な行為をしたことの報いとして、自分がユダヤ人に生まれ変わりました。
キリストの死後しばらくしての時代。
反乱が頻発するユダヤで、彼はローマ人の軍人として駐屯していた。
彼は前世退行中に、ユダヤ人の体を半分砂の中にうずめてその上を馬に乗って突進し、彼らをいためつけている光景を思い出した。
参考文献:JL・ホイットン 「輪廻転生」
今回の人生の彼の課題は、迫害される側の苦しさを体験し、肉体の治療を行うこと、でした。
人を差別すると、来世以降で跳ね返ってくるという恐ろしい例です。
しかも、別の人種ではなく、自分が差別していた人種に、というところがポイントですね。
態度のカルマ
殺人ほど重くなくても、態度もカルマになります。
とあるわがままな主婦は自分勝手な態度がカルマの上での障害物であり、何世紀にもわたってトラブルの元になっていたことを中間世から知った。
これまでの前世では、美貌を鼻にかける美人だったり、傲慢なフランス人牧師だったり、自分の事しか考えず、家族の求めを無視したスコットランド人の男性だったりした。
彼女は前世退行でこの事実を知り、こんなことを繰り返しては何も得るところがない、と悟ったそうです。
それで自分のことばかり考える態度を改めた結果、壊れかかっていた夫との仲を修復できました。
見下す人の末路でも取り上げましたが、他人に対しての冷たい態度もカルマになるということですね。
そこまで入るなら、カルマはどんどんできてしまう…
それは解消するために何度も転生しなければならないはずだ、と納得してしまいますね。
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